07_本とか映画の話

07_本とか映画の話

千両蜜柑 – 落語という思考実験

気づけば、はや2月になってしまった…。(ことしもよろしくお願いします。)年末年始を思い起こしてみると、引き続き、古民家で肉体労働。土の入った土嚢袋やら、湯たんぽより大きい石などを一輪車でよろよろ運んだり。きっと、よい家ができるはずであります...
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”ことし読んだ本アワード”2019

今年は、しごく簡単に振り返ってみたいと思います。ことし読んだ本は、下に書きましたこちらでした。44冊…。年間冊数は、記録を付け始めてから一番少なかったですね。(※新刊・旧刊問わず、「自分が読んだ本」の中で一冊選ぶなら?という至極、適当な企画...
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古本売却の極意

指折り数えてみると、32年の人生で7回引越しをした。近場に友人の軽トラを使って…というお手軽なものもあれば、引越し業者さんにお任せ!というものまで色々あった。この歳になると周りで家を購入する人も増えてきたけど、仕事柄、転勤の可能性が否めなく...
06_旅ゆけば

京都で出会った葛飾北斎

先日、GWの代休ということで1週間ほどお休みを頂きました。家でゴロゴロしているのも何なので、京都に遊びに行った。宿は南禅寺の近くにとっていた。奥さんが調べると近くに面白そうな古書店があるというので、ぶらぶらとベビーカーを押しながらいってみた...
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“ことし読んだ本アワード”2018

※以下、本日の岡山→名古屋行きの新幹線での対談を収録。→過去のアワードはこちら***▼記者一応、ことしもやるんですね。でもわざわざ新幹線の中でやらなくても…。▽筆者気づいたら、きょうの夜は地元の飲み会だし、明日は大みそかだから忙しいし、今を...
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映画「GRAVITY」

遅ればせながら、Netflixで「ゼロ・グラビティ」を見た。子どもに哺乳瓶でミルクあげながら、なんとなく見始めたんですが、止まらなくなりましたね…。この映画、何がスゴイってまず役者が3人しか出てこない。しかも一人は冒頭で死にます。笑(ヒュー...
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“ことし読んだ本アワード”2017

もーいーくつねーるーとー、おしょうーがーつー。ということでね、気づけば今年もあとわずか。来年は戌年ですか。やったりやらなかったりの、「ことし読んだ本アワード」。ことしも、なんとなく書いてみますか…。参考)これまでのアワード201320152...
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“ことし読んだ本アワード”2016

2016年も、わずかですね。ことしも、なんとなく書いておきます、ことし読んだ本たち(下にリスト)。記録をつけはじめてから、なんとなく目標だった、「1年100冊」を、ようやく達成できた年でした。来年はもう30歳ですから、20代のうちに達成でき...
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8月6日の「シン・ゴジラ」

きょうはおやすみ。引っ越して来たばかりの東京の新居の周りを、自転車でまわってみる。すると、近くに映画館付きイオンを発見。せっかくなので、気になっていた「シン・ゴジラ」を見てきました。結論からいうと、大変良かったです。脚本・総監督は「エヴァ」...
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翻訳されても、失われないもの

「うちはしあわせになってはいけんのじゃ」。広島に投下された原子爆弾。美津江は一命を取りとめながらも、生き残った罪悪感を抱えて生きている。自分以外の周りの人は、皆いのちを失ったからだ。やがて美津江は、図書館に勤め、原爆に関する資料を集める「木...
02_まあなんか色々と

Kindle的にマンガ?

最近、家にマンガが増えてきた。面白くてしょうがない。しかして、この先引っ越しということもあるだろうし、場所がなかなか喫緊的な課題になってきた。たまに、iPad miniとかでマンガ読むことがあるが、結構満足できる。データなら確かに場所もとら...
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親鸞和尚と月の光

「ほぼ日刊イトイ新聞」の中に、「おとなの小論文教室。」というコンテンツがある。山田ズーニーさんという方が書いているコラムである。小論文の書き方というよりかは、「生き方」「人生の色々なことのとらえ方」のようなことが書いてあって、おもしろい。大...
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年末年始を福井で過ごす

年末に仕事があったので、今年は実家に帰らなかった。福井での年末年始。なんだか、過去最高に「年越し感」がない。1日は暇だったので「スター・ウォーズ」見に行きました。ライトセーバーってジェダイじゃなくても使えるんですね。(そういえば、5でハン・...
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“ことし読んだ本アワード”2015

やったりやらなかったりの「今年の本・大石アワード」でありますが、今年はやります(簡単に)。下にノミネート作品(読んだ本)を掲載してあります。仕事関係で読んだ本が多かった年ですね。ノンフィクションが多かったような。でもそれなりにバランス良く色...
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読んでいる

今、『聲(こえ)の形』というマンガを読んでいます。たまたまお店でみかけて、衝動買い。いいマンガです。色々と、考えさせられます。単純じゃない。…けれども、世の中、捨てたものではない。そう思わさせてくれます。いつか感想を書きたい。それにしても、...
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帰宅すると迎えてくれる人

家に、ケーブルテレビが入っている。福井は、民放2局+NHK2波しか入らないので、ほとんどの家がデフォルトで加入している。で、「ムービープラス」というチャンネルが普通に見られる。最近、このチャンネルで、どういうわけか「ジェイソン・ステイサム祭...
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ダメでもともとなのよ…!(『ガラスの仮面』)

とにかくたのんでみよう オーディション、受けさせてくださいって…! ダメでもともとだもの…!  ダメでもともと… そうよね いままで何度この言葉にはげまされてきたかしれやしない…  はじめっから失うものがなにもないんだもの こういうときは強...
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『スターシップ・トゥルーパーズ』の感想

『スターシップ・トゥルーパーズ』という映画を見た。感想としては…なんだか感心しないなあ、と思った。好きな人いたら、すみません。他の惑星の「昆虫型宇宙人」との宇宙戦争を描いた作品である。昆虫型宇宙人の攻撃で、ブエノスアイレスが壊滅。故郷を失っ...
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原付に乗りたくなる映画

『人のセックスを笑うな』という映画を見た。好きなのだ、という後輩から借りたのである。面白く見た。それで、なんとなく思ったのが、きっと制作者の意図とはまったく違うだろうけど、「原付っていいよな」ということだったのである。一言で言うと、内容とし...
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司馬さんの「それはいい」

司馬 遼太郎さんの本を読んでいると、本題と違う話が始まって、「へぇ?おもしろいなあ」と思っていたら、いきなり それはいい。とか出て来たりする。いいのかよ!と思う。それと同時に、かっこいいなこの人、とも思う。それはいい、って中々書けないですよ...
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”正しさ”に注意する

吉本 隆明さんという方がいらっしゃって、戦後最大の思想家、なんて呼ばれていたりする。残念ながら、つい最近(でもないか)お亡くなりになられた。吉本さんの言葉に「へぇっ」と思わされることはいくつもあるのであるが、その中に、こんな意味の言葉があっ...
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頂上と裾野の違いは

石塚真一さんの『岳』(小学館)という素敵なマンガがある。北アルプスの山の中に住む男、島崎三歩が懸命に山岳救助を行う姿が描かれる。 素晴らしいのは、「山に登る」ということと、「日常を生きる」ということが重ねて描かれていることだ。 連載が行われ...
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漱石先生のお言葉を一つ

夏目漱石の書いた『愚見数則』の中に、こんな一節がある。小智を用る勿れ。権謀を逞ふする勿れ。二点の間の最捷径(さいしょうけい)は直線と知れ。うーん。すごい。好きな言葉です。
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共に生きる覚悟(マンガ「のだめカンタービレ」)

「大人買い」ってほんとにやっちゃいますよね。本を売るなら「BOOK OFF」で日曜日に6時間ほど立ち読みしていたあの頃が懐かしいです。いまや、思い立ったらスマホでポチ。すごいですよね。そんなこんなで、ついついマンガを大人買いしてしまう日々が...
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“ことし読んだ本アワード”2013

明けまして、おめでとうございます!元日から一夜明け、大雨の福井からお送りします。本来ならば、こういう企画は2013年末に済ませてしまった方が格好は着くのだと思うのだが、…31日まで仕事だったんだもん。ということで、「ooishi式読書アワー...
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広い海へ出てみよう(サカナくん、朝日新聞)

「いじめられているきみへ」より中1のとき、吹奏楽部で一緒だった友人に、だれも口をきかなくなったときがありました。いばっていた先輩(せんぱい)が3年になったとたん、無視されたこともありました。突然のことで、わけはわかりませんでした。 でも、さ...
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【映画】ノルウェイの森を観て来た

昨日、ノルウェイの森を宮ピーと見て来た。ビートルズの「ノルウェイの森」、いいですね。内田 樹さんの、でも、最後にジョン・レノンのあのしゃがれた声で『Norwegian wood』が流れると、そういう細かな瑕疵は全部どうでもよくなっちゃいまし...
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代数学と言葉

寺田 寅彦が書いている。ある時彼の伯父に当る人で、工業技師をしているヤーコブ・アインシュタインに、代数学とは一体どんなものかと質問した事があった。その時に伯父さんが「代数というのは、あれは不精もののずるい計算術である。知らない答をXと名づけ...
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「一寸先は闇」を経て

岡本 忠成の作品に、「ちからばし」(1976)がある。原作は、小泉 八雲(ラフカディオ・ハーン)である。主人公の松吉は、日が暮れてしまった中で家路を急ぐ。もうすぐ村に帰り着く、という吊り橋で、一人の女に出会う。「すぐ戻ってきますので、どうか...
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「キッチン」を読んでみてね

「坊っちゃん」には”きよ”がいるが、桜井みかげには最初、"台所"しか無い。この違いが、現代の若者の孤独をよく表しているのだ、と何かの本に書いてあった。吉本ばななの「キッチン」には、身近な大切な人の死を経験してしまった主人公みかげとみかげの居...