古本売却の極意

指折り数えてみると、32年の人生で7回引越しをした。近場に友人の軽トラを使って…というお手軽なものもあれば、引越し業者さんにお任せ!というものまで色々あった。この歳になると周りで家を購入する人も増えてきたけど、仕事柄、転勤の可能性が否めなく、これからも「賃貸流転」の生活が続きそうだ。

数年に一度家が変わる、というのは飽きが来なくて良い。この生活で得た教訓は、「どんな街でも、楽しみを見つけようとすれば何か楽しいことはある」ということだと思う。「なじみの街」が増えるのは楽しいものだ。

でも、良いことばかりではない。困るのがモノが増えることだ。引っ越しの時に荷物をまとめるのが大変だし、都会の賃貸は予算的にそこまで広い家を借りるのは難しいから、置く場所がなくなってくる。増えるものの代表的なのが本だ。(これがまた重くてびっくりする。)

この本棚に入るだけの量を、本の所有冊数の上限にしよう、という努力目標があるのだが何だかんだですぐいっぱいになってしまう。マンガも多いしね。

そこで定期的に選別→売却する必要が出てくる。先日も、泣く泣く本をより分け選り分け、売却する本を選びました。

なんとも惜しい本ばかりで寂しくなる。というかこのブログを書くにあたって写真を見てると「しまった、もう少し手元に置いておいてもよかったかな…」と思う。でもね、しかなたなかったんです。そうやってみんな大人になっていくんですよ、大人にね…。

ドナドナが聞こえてきそうな写真ですが、惜しみつつも家を出ました。向かうのは、かの有名な神保町です。

今回、買取をしてもらったのは村山書店さん。科学、音楽、哲学、数学などのジャンルの本を中心に取り扱っているとのこと。査定していただくと…。だいたい予想通りの金額になりました(thousands of YEN)。店主にお聞きしたところ…。

  • 今回一番高かったのは南部陽一郎「素粒子論の発展」(定価の20%ほど)
  • ※追記:ていうかこれいま調べたら絶版になっている…?これは持っておいた方が良かったかも…。福井にいるときに購入したもの(福井市は南部先生の出身地)。専門書は売る前にチェックした方がいいかも。いい勉強させてもらいました…(泣)
  • しっかりした本(今回でいうと専門書や岩波文庫などの学術的な本)と、一般文芸書が混じっていた。後者だけだったら買わなかったかもだけど、前者が比較的しっかりしていたので、まとめて総合的に値をつけさせてもらった
  • つまり、価値ありそうな本と抱き合わせで持ってくと色つけて一緒に買ってくれるかも
  • 売りたい本の主なジャンルがはっきりしていて、それに適した書店を選ぶと良い

とのことでした。なるほど。

マンガとか育児書もあったので、帰り道に大手古本チェーン店に持ち込んだ。意外にも「ジョーゼフ・キャンベルが言うには、愛ある結婚は冒険である。」というハードカバーにしては薄い本に、それなりの値段がついた。まあ一応ハードカバーだったからかな。マンガは、やはり発刊から時間経ってないものに値がつきますね。

ちなみに、神保町のパーキングに一時間くらい止めたら駐車場で1200円くらい取られて悲しい気持ちになりました。やはり東京は、おそろしい。

それにしても、いつかやっぱり、壁が一面本棚みたいな広い素敵な家に住んでみたいものである(予定は全然、ない)。

本とか映画の話
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