”正しさ”に注意する

吉本 隆明さんという方がいらっしゃって、戦後最大の思想家、なんて呼ばれていたりする。残念ながら、つい最近(でもないか)お亡くなりになられた。

吉本さんの言葉に「へぇっ」と思わされることはいくつもあるのであるが、その中に、こんな意味の言葉があった。(出典不明瞭ですいません)

正しいと思うことをする時には、
悪いことをするような気持ちで
それをどこかで読んだ当時、なんか意味はわからなかったけれども、
ふうん、と思ったのを記憶している。
 
今、働き始めて5年目になる。この年次になると、一見「正しい」ように見える振る舞いをとることができる。
 
たとえば、新人と話すとき。
 
「これはさ、こうすんだよ」みたいに話す場面がある。
1年生の諸氏におかれましては、「どうしようどうしよう」という場合、これらの言葉は「正しい」ように聞こえると思う。過去の自分も、やはりそうであった。
 
けれども、3年も4年も経って、(99%は忘れるが。たまたま覚えていたら)よくよく考えてみると、そうではない「正しさ」もあるのではないか、ということに思い至ることもある。
 
正しいとは何であろうか。
 
「真実はいつも一つ」(某アニメ)のように、簡単に言い切れるものではない気がする。
 
「これは、おれが、絶対、正しい」なんて鼻息荒げて思う時には、そう思う自分を素直に認める一方で、でもな、まてよと、心のどこかで冷静に見ることの大切さを思う。
本とか映画の話
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