「なんでも知ってるつもりでも、
本当は知らないことがたーくさんあるんだよ。
世界のフシギやいろんなキセキ。
それは、おでんたちのしわざかもしれないのです。」
原作はリリー・フランキーの絵本だ。
リリー・フランキーが本上まなみと話した際、
「え~アニメ化なんてされるわけないですよ。」
という本上にリリー・フランキーが、
「じゃあもしもアニメ化したら、声優として出演してくださいね。」
と言ったので、おでんくんの声の担当は本上まなみなのである。
の中にも冒頭のせりふと似た言葉が登場する。
世界の不思議や、いろんな奇蹟。

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アニメのほのぼのとした印象とは裏腹に、
この「みんな、何でも知ってるつもりでも・・・」という言葉は、
リリー・フランキーは、「祈る」ということについて「東京タワー」の中で書いている。
歌手や宇宙飛行士になることよりも、はるかに遠く感じるその奇蹟。
子どもの頃の夢に破れ、挫折することなんて大した問題じゃない。
単なる職業に馳せた夢なんてものは、たいして美しい願いじゃない。
でも、大人の願う夢。 叶っていいはずの、日常の中にある、慎ましい夢。
子どもの頃は平凡を毛嫌いしたが、平凡になりうるための大人の夢。
かつて当たり前だったことが、当たり前ではなくなった時。
平凡につまづいたとき。
人は手を合わせて、祈るのだろう。
僕は映画や本を見て泣いたことはほとんどない。
うるっと来ることはよくあるけど、
この小説を読んだ時に、
ほぼ日刊イトイ新聞の糸井重里は、
凝った発表を用意している間にもっといい仕事ができるし、
必ずしもこの意見に賛成ではないけれど、
「東京タワー」を読んですごいなと思ったのは、
こんな風な文章を書ける人になりたい、と思った。



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