「お七夜」という行事があるんだそうですね。
産まれて7日目の夜に、
子どもの名前を決めて、
お祝いをするという習わしのようです。
全然、知らなかった。
で、奥さんと子どもと3人だったら、特段、何もしなかったと思う。
平日だったし。
でもその前日、奥さんのお母さんから
(一か月くらいこっちに来て色々助けてもらっている)
「朝、タイを頼んどいたから、仕事帰りに受け取ってきてね!」
とのお達しが。
鯛のお頭付きですと…夢にまで見た…。
ありがたいことに、近くの魚屋さんで注文してきてくれたらしい。
翌日、仕事もそこそこに帰宅する道すがら、ありがたく受け取ってもらってきた。
魚屋さんの親父さんが
「これねッ!近海の鯛だから、べらぼうに美味しいよッ!」
と、いかにも魚屋の親父というしゃべりをしながら、手渡してくれた。
ちゃんと焼いてくれてあるので、すぐ食べられる。
しかし、帰ってすぐに食べるどころの話ではなかった。
まず、奥さんとお母さんが、
すごいごちそうを作って待ってくれていた。
(トップの写真がそれです。)
まず料理の写真をパシャパシャ撮る。
で、命名の紙には奥さんが毛筆で子どもの名前を書いており(なかなかうまい)、
料理+命名の紙の写真も、撮る。
さらに、子どもにかわいい服を着せる。
この料理+命名紙+子どもの
コラボ写真を撮ろうとするが、中々いい表情が出ない。笑
かれこれ、1時間くらい写真撮るのに格闘したのではないか!?
ついには子どもは泣き始めた。
そりゃそうだな。ごめんね。
でも、苦労の甲斐あって、いい写真がとれて、ふーってなって、
ごはん温めなおして、みんなで頂いて。
そんなことをしながら、
こういうのは、なるほど、
大人が楽しいものなんだなと、ふと思った。
当たり前だけど、子どもの為といいながら
大人が自分たちが楽しいから、やるのだ。
お宮参りとか、七五三とかも、たぶんそうだろう。
鯛だって、本人は一口たりとも食べられないのだ。笑
でも、それはそれで、いいような気がした。
大人だって、色々大変だけど、
こうやってちょっとずつ日常の中に楽しみをつくって、
緩急おりまぜながら、子どもと一緒に毎日を生きていく。
自分の親も、そうだったのかもなあと思った。
親になってまだ1週間だけど、なんだかこれまで味わったことにない気持ちに
出会えたような気がした。
(ちなみに本当に立派な鯛で、すごく美味しかった。
当日そのまま食べて、翌日は潮汁にして、
さらに余った身を鯛炊き込みごはんにしてあますところなく頂いた。)
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