猿が芋を洗う話

島の猿が、芋を洗うとかなんとかいう話があって、
(たしかそんな話だった気がする)
どっかの島の猿が、芋に土がついていて、
「これ、海の水で洗えば良いじゃん」
と芋を洗うと、土が取れるだけでなく、塩味が着くという特典付きで、島で流行りだした。

と、海で隔絶されているため、交流などまったくない他の島の猿も、
なぜか時を同じくして、同じ行動に出始めた、という話があった気がする。
どういう意図で語られた話か忘れたけど、
なんか思いついたら、なぜかわからないけども、時を同じくしてそれを思いつくみたいなことが
あるんだよ、と。(もっと含蓄のある話だった気がする)

たとえば、論文書いても、なぜか全く同じ理論を打ち立てて「何~、アイツも同じこと考えていたのか」
となることがある。(ダーウィンの進化論もそうだった。)
今まで考えた人はいなかったのに、なぜか突然同じ事を考え付く人がいる。
(それを思いつくような社会の風潮とか、新しいきっかけの発見とかがあるのかもしれないが)

最近、同好会の友人のブログに、

陸上同好会の友人たちで今日も飲んだのだが、
うちの代はそれぞれ強い個性や思いを持っていながらも
それをアウトプットせずに無駄にしてきたのではないか…

という話が載っていた。

まさしく、そうだと考えていたので、おぉ、すごいなぁ、と思って読んでいた。
もしかしたら、こういう話を二人の間でしたことあったかもしれないけど。

「自分の中に持っている今すぐ価値に変換できない情報は
 無料で外に出すことによって、後々(無形の)大きな利益を自分にもたらすことができる」
というようなことが、梅田さんの本に書いてあった。
本当にそうなのかは分からないが、ただでさえ伝わらない自分の気持ちを、
伝えようともしないと、どうしようもなく色々なものを溜め込んだままお墓に入ることになりそうだ、と思う。

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