城造りでしょうか。いいえ、古民家。
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というわけで、前回に引き続いて古民家のリフォームを進めていただいています。
前回👇
冒頭の写真は、古民家の床下から現れた「炉」と思われる石です。
床下にあると、風通しが悪くなるので(たしかにこの炉の直上の床と畳だけめちゃくちゃ傷んでました)、えっちらおっちら運びます。重い…。お城つくった人たちはすごいな…(一緒にしてはいけない)。
せっかくなので、草などを集めて燃やすための、なんちゃって巨大かまどにすることにしました。
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翌日、腕・肩・腰がバキバキになりました。一個一個が信じられないくらい重い…。
しかし、かまどが完成したときの達成感はひとしおです!
おうちに岩が余っている人にはおすすめの一品です!!
(著者注・この後、諸事情があり、かまどの場所を20m移動させることになるとは、このときまだ誰も知らないのであった。)
そしていよいよ、職人さんの腕が光る!様々な作業が開始されております。
傷んだ柱の「根継(ねつぎ)」工事。
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新旧の柱を複雑な形どうしで加工し、ぴったりくっつけることで摩擦で安定させています。
屋根は、過去の増築で不自然な形で雨漏りしていたため(2枚の屋根が重ねって集合する「谷」部分があり、水のほか落ち葉などのゴミも溜まってしまっていた)、シンプルな形に作り替えていただいています。
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基本、釘などを使わずに合わせていく工法で、見事というほかないです。
ちなみにこうした木材は、最初に「スミ付け」という作業で、頭の中で組み立て、柱一本一本がどこの部材なのか目印をつけていくそうです。
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自分だったら開始2秒で「あれが…ここで…。うわああああああっッ!(ザ・エンドってね)」となりそうな。大工さんはすごいです。
しかも時間がないということで、なんと庭にテントで泊まり込みで作業をしていただいているそうで…。本当に感謝しかありません。
わたしたちもできることを…ということで、この日は「天井裏」の掃除をお手伝いしました。
屋根と、部屋から見える「天井」の間にですね…溜まっているんですよ。100年分のほこりが…。
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大まかなホコリをホウキとチリトリで取り除いて、集塵機できれいにします。
のですが、まじで!まじで!!ホコリが15cmくらいの層になっているのです!!そのくせ、ちょっとさわったら、もうもうと空気中に巻き上がります。うう…。
しかも、天井裏の板は人が乗るものではないので、のったら、落ちます。
つまり梁にしがみつきながら作業するしかなく、すごい難しくて疲れました。
ほこりが山になっているところに、むしろがあり、その中から山のようなお札が…。
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(ちなみに、後ろの梁にもおそろしいホコリが積もっているのが見て取れますね。)
由来はわからないのですが、使い終わったおふだを、屋根裏に保管する習慣があったのか、それとも、棟上げのときにみんながくれたものを「お守り」として鎮座してもらっていたのか。
そういえば、棟上げのときに屋根に立てて祝ったという飾りのようなものも出て来ました。
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「建築年不詳」なのですが、300年前の古文書が出て来ているし、すくなくとも、この建物になってから100年以上は経過していると思われています。
この飾りもお札も、ひょっとしたら、100年以上の時を経て、「あぁ…ひさびさの陽光じゃのう…」という感じだったのかもしれませんね。
100年後に備えて、我々も何か載せておくか…。笑
しかし、ほこりの量にはほんとに参りました。
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