徳之島に行ってきた②

ついにたどり着いた世界自然遺産の徳之島であります。
クセの強いレンタカー屋さんを経て、とりあえず宿方面へ。

クセの強いレンタカー屋さんについてはこちら。

そうこうして、宿に行く前に、まあ、寄ってみるか~?とふらりと立ち寄った「犬の門蓋」いんのじょうふたが既にすごい・・・。

まあ、寄ってみるか~とふらりと立ち寄った犬の門蓋いんのじょうふたが既にすごい・・・。

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犬の門蓋の名前の由来

犬の門蓋から見た海

海を眺めながら、コンビニで買った食料でランチを頂く。
ああ、島に来たのだなあ。。。という実感をかみしめる。

それにしても変な名前の場所だ。犬…。当地の立て札によれば、『大飢饉のおり、犬が群れをなし人畜に危害を及ぼしたのでこれを捕らまえ海中に投げ捨てたことからついたと伝えられている』そうです。ふうん。

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早速、宿へ。そして晩ご飯を「調達」

今回、4泊することにしたのだが、宿はひとつ。
伝泊さんでお借りすることにした。

【公式】伝泊|奄美のたから感じる旅
伝泊は、集落の日常を観光化し奄美のたからを次世代に伝える宿泊施設です。奄美大島・加計呂麻島・徳之島の深い温かな魅力へそっと寄り添う、4種類の宿(ヴィラ・ホテル・古民家・ドミトリー)をご用意。禅的な空間で自分自身と奥深く対話する集落のたから感じる旅をテーマに、集落住民の一員かのように、心満ちるひとときをお過ごしください。

地域に根ざした、古民家のリノベーション1棟貸しを中心に経営しているところ。
我々は、「サンゴ石小屋のある宿」をお借りしました。最高でした。

広すぎてほぼ、離れは使わなかった

こちらがサンゴ石小屋。朝、すずしい内にごはんをいただきましたが、最高でした。

壁にサンゴが使われている、サンゴ小屋

このおうちから、海までは徒歩3分なのでございます。
ちょうど、徳之島にいったときは大潮。
干潮で、ずーーっと遠くまで砂浜が広がっておりました。
さっそくみんなで、生き物を探してみることに。

なんかいるかな?

ヤドカリ、小さなお魚にくわえ、こんな大物が!

でかいカニ!バケツに追い込んで、普通に捕まえることができた

近くに犬の散歩に来ていた地元のおじさまに見せると、「あ、食べられるよ」とのことであった。
ただし、「ずいぶん小さいね。笑」ということで、島の人からすると、まだまだ大きいのを捕まえられるようでありました。十分大きい気がするが…。

画像をもとにしらべてみると、「アミメノコギリガザミ」ではないかと思われた。
ワタリガニ科に属する大型のカニで、3種のノコギリガザミのうちの1種であるらしい。
どうまん蟹の別名を持ち、どこを調べても出てくるのが「濃厚な味わいで格別、美味」ということであった…。ごくり。

しかし、このノコギリガザミは挟む力が強く、けがをする可能性もある。
さらに調べてみると、氷水で仮死状態にしてから調理するのがよい、とのことであった。
早速やってみる。

氷水で仮死状態に

最初はボールから飛びださんばかりの勢いで暴れていた蟹も、すーーっと静かになった。南無…。

泥の中にいるので、歯ブラシで砂をこそげ落として、お味噌汁に。
うまみが出るように、真っ二つにさせて頂きました。南無…。

ノコギリガザミの味噌汁、地場のお刺身、焼酎。最高すぎるな。

地元のお刺身と焼酎とともに頂く…。うますぎる…。身もチューチューするが、味わいが濃厚で甘い。そして臭みはない。上品な味だ…。

焼酎は、松永酒造場の「丸鹿」。黒糖焼酎、と聞いたときのイメージと違い、見た目が透明でキレイ。代々、女性の杜氏が受けついで作っているそうです。見た目通りのすっきりとした味わい。でもしっかり香りがあって、最高においしかったです。

思うんですが、地元のお酒と、その地の物って本当に相性がいいですよね。

「マルシカ」女性杜氏が手掛ける綺麗な黒糖焼酎とリキュール各種 | 奄美産直いっちば
「マルシカ」女性杜氏が手掛ける綺麗な黒糖焼酎とリキュール各種 黒糖焼酎・お酒 奄美産直いっちば
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人生初めての「漁火漁」

さて、たまたま大潮の期間に徳之島に来たことで、できることがあった。

それが「漁火漁いさりびりょう」だ。

大潮の干潮のとき。よる、明かりを持って海に行き、潮が引いたタイミングで海に戻れず、取り残された魚などを銛でとったり、タコをカギ爪でひっかけたりするそう。楽しそう…。

子どもと奥さんが寝てしまった夜、せっかくなので、ひとりで海に出てみた。

「こういうタイミングなんだし、きっとあちこちでヘッドライトの光がみえるんだろうな」と思っていたのだが、まさかの貸し切り。笑

誰もいない。そして海はどこにいったの的な潮の引き方。
そして上をみると満天の星空である。

波の音しか聞こえない。
(あと、ときどき山羊の鳴き声。)

ちょっと怖くなってくる。誰もいないってそんなことあるの…。(あとで聞いた話だが、地元の人でも夜に魚を捕りに行く人は昔にくらべるとずいぶんへってしまったそうだ。)

でもせっかく来たので、がんばって沖の方へと歩いてみる。

地元の人に言われたのは「タコは砂浜を歩いている」ということ(残念ながら出会えた無かった)。そしてもう一つが、「エビ、うまいですよ。目が光ってるんで、すぐわかります。」ということだった。目が光る…?

なんとなく下を照らして歩いてみると…。

砂の中に光る怪しい目…

写真だと少しわかりにくいのですが、ヘッドライトの光で目がキラと光るのです。
ただ、めちゃ動きが速くて(ザリガニのように後ろ向きにビュンビュン動く)、砂に潜るのも巧妙なので、目が光ったらそーっと近づいて、砂ごとボールに入れると捕まえられる。

最初、怖かったのもなんのその。捕まえはじめたら面白くて、夢中になってしまった。

海にはやはり人かげはなく、どこを見渡しても闇。
つかれると時々、ヘッドライトを消して上のたくさんの星を眺めていた。
気づくとだいぶ沖の方まで来ているので、振り返るとあれっ!?となるのだが、家の近くの街頭がいつも方向を示してくれていた。灯台って重要だなと思った。

11時から午前1時まで、2時間で10匹ほどの収穫。初めての漁火漁を終えて、帰宅し、眠りについた。

翌朝。

地元の人がいっていた「素揚げにするとね、うまいですよ(うまいですよ…うまいですよ…)」の言葉に期待を膨らませ、揚げてみる。

島エビの唐揚げ

噛むと、口の中でジュワッとうまみが広がる…。歯ごたえもカリッとしていて最高。深夜に頑張った甲斐があるというものだ。子どもも大層気に入って、ばくばく食べていた。

近くの料理屋にいくと、「シマエビの唐揚げ」として売られていた。仕入れは、やはり店主自身が深夜残業しているらしい。笑

種類は、よくはわからないのだが、クルマエビ科のタイショウエビかもしれない。

島に来て、食べ物を自分の手で調達する、という貴重な経験をすることができた。
そしてやはり、これらを調理すると、地元の焼酎と最高に合うのである。

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