ひきつづき、庭。
お休みということで、なんとなく「畝」をつくってみる。
作り方は簡単。
肩幅くらいの広さ、30cmくらいの深さの「溝」を掘る。
土は、この溝の両脇につみあげておく。
雑草とその根、石を取り除き、
塊になっている土をほぐして、また溝に戻す。
すると土に空気が入ってふかふかになり、
元の地面よりも20cmほど高くなる。
こちらが、完成した畝になります。
とりあえず、端っこに一筋…。
シソとネギが育つ予定です。わくわく。
それにしても…。
単純に言えば、土を掘り返して、また埋めるという、
言葉にしてしまうと徒労感のある作業なのであるが、
なにか、とても新鮮だった。
一番大きいのが、「土を掘ると生き物がいる」ということ。
だんごむし、みみず、はさみむし、
そしてカブトムシの幼虫らしきヒトたちもたくさんいた。
このカブトムシ幼虫様のヒトは、
シャベルで掘り出してしまうと、
「…もう、なんだよ、うっさいなあ」
という感じでよじよじとまた土の中にもぐっていく。
結構固い土でも、すばやく掘る。
ふうむ。
忘れていた。
土の中に、いろんなヒトたちが息づいているのだ。
それから、「雑草という植物はない」という言葉があるが、
いろんな草がある。
一番多いのは、スギナ。つくしの親ですね。
あと、わけのわからん、地上では抜きやすそうな顔してるのに、
地中にはやたら太い根をはる植物も多かった。
もはや、手では抜けないのである。
土を掘り返すなんて、久しぶりであった。
満員電車に揺られる生活で、
すっかり忘れていたが、
小さいヒトたちの世界は、
いつも、すぐ傍にあるのであった。
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