東京に来て良かったなと思うことの一つに、
「とんかつ」文化がすごい!ことが挙げられると思う。
これまで食べたどの「とんかつ」とも違う店がいくつもあって、面白い。
(これまで食べていたものと、値段も一線を画すのであるが。)
きょう行ってきたのは目黒の「とんき」というお店。
創業は昭和14年だそう。
目黒駅からすぐ近く、街中にぽんとある感じ。
中に入ってみると…。
中に入ってみると…。
びっくりするのは店内の広さと、職人さんの多さ。
ひたすらとんかつをサクサクと切っている人もいれば、
ごはんとみそ汁を絶妙なタイミングで配膳する人もいる。
ひたすらとんかつをサクサクと切っている人もいれば、
ごはんとみそ汁を絶妙なタイミングで配膳する人もいる。
見事なまでの分業。
こんなに人がいるのに、みんなすごい忙しそうで、全然無駄がない。
なんというか、趣のある効率ってあるんだなあと思った。
店に入るとすぐ、職人さんに「ロース?ヒレ?」と聞かれる。
奥さんと、ひとつずつ、注文。
店の端にある椅子に座って待つ。
前のお客さんが済むと、どうやって覚えているのか、
初老の職人さんが、
はいお二人さんこっち、とか、
おひとりさんは、あっちね、とかテキパキと指示を出していく。
そして我々も席へ。
さあいよいよ、きょうのその時、です。(松平アナ風に)
衣がすごくしっかりしていて、「サクサクしすぎない」感じが良い。
衣自体に味とコクがあるように感じた。
お肉自体もめちゃくちゃおいしくて、噛んだ瞬間に
「あっ、お肉って、そうだよね、ほんのり甘いんだよな」と思う。
味付けも絶妙。繊細な肉の味を劇的サポートしている。
キャベツもすごく甘くておいしい。
奥さんいわく、ソースだけじゃなく、しょうゆをかけてもおいしいらしい。
…今度やってみよう。ごくり。
ちなみに、若手の職人さんが目を光らせていて、
キャベツが無くなったと思ったら
「おかわり、どうっすか?」と聞いてくれる。すごい。
(豚汁とごはんも同様なのだ。)
外でとんかつ食べるの久しぶりだったけど、
すごくおいしくて満足だった。
お会計は、注文した人と別の職人さんに声をかけたけど、
一切間を置かずに料金を告げられた。
いったい、どういうシステムなんだろう?
長きの間に、出来上がって行った形式なんだろうなあと思う。
寒かったけど、遠出して行った甲斐があったというものです。
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