ありふれているようで、そうでないこと

「タスクの切り替えによって、

 我々の脳には想像以上の負荷がかかるのだよ」
と、いかにもな感じでF村は言った。
なんとなく斜に構えた感じの、いつもの「にやっ」という笑いとともに。
最近仕事で、出身大学を訪れた。
その前が、たぶん3年くらいまえだから、ひどく懐かしく感じた。
そして、大学での用向きが、午前と、午後18時。
6時間もの待ち時間が発生し、大学でいまも研究を続けるF村に、
「いまひまですか?」というラインを送ったのだった。
返事はすぐ帰ってきて、
図書館の入り口にできたスタバで色々話をした。
その中で出てきたのが、F村の実践し始めたという
「25分、一つのことに集中し、時間がきたらぱっとやめる。
 5分間は絶対に仕事をせず休んで、
 その後、再び25分集中する」
という仕事実践方法だった。
まったくアスリートなことするな!と思って聞いていたのだが、
その翌日から自分もやってみたら、これが中々、いい。
これまで、「いま、何をする時間なのか?」ということを
はっきり意識せず、
結構、あれやこれやと漫然と仕事をしてきたことがわかった。
次の25分は、何がなんでも◯◯やるぞ、
と意識するだけで、結構これが、集中できるものなのだった。
(「ポモドーロテクニック」というらしい。
 興味ある方は検索してみてください。)
まあそんなこと含めて、いろんな話をした。
「懐かしい」って一体どういう脳の状態なのか、とか、
F村の家の近くに、1km?くらいまっすぐのなにもない道があって、
全力疾走できるから興奮する、とか。
なんでもないことを、あれこれ話せる友達というのは、
ありがたいものだなあと思った。
大学のときはなんでもないと思っていたことが、
働きはじめてみると、中々みつからなかったりする。
逆、のことも実はたくさんあるんだろうけど。
昔はよかった、と単純に割り切るつもりも全然ないんだけど、
昔、「自分の周りにありふれていたこと」が、
本当は「そんなにありふれたものじゃない」ということに
30歳になってようやく気づけたなという実感があった。
まあなんか色々と
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