なしのある風景

秋といえば梨の季節だ。
果物全般好きだけど、梨はその中でも結構好きな部類に入るように思われる。

学生時代に住んでいた寮が、大学のほぼ端っこにあって、
その隣が農林センター(?)という巨大な実習場だった。

生物系の友人から、そこで梨が格安で買えるとの噂を聞いた。
「ただし、曜日が決まってるし(たしか平日週二日くらいだった)、
 人気だから早くいかないと売り切れちゃうよ」
とのことだった。

早速、1限の授業がない曜日を選んで、ちょっと早起きして実習場に足を運んでみた。

ただ、問題は、入り口すらもわからないことであった。
一応周りが木で囲われていて、道から見ても、中の様子は見えない。

適当に隙間をみつけて中に入ってみた。

木の間を歩くと、やがて開けたところに出た。
驚いたことに、想像以上に広大な土地である。
ただの平地もあれば畑もあり、ビニールハウスも見える。
北海道かここは・・・とびくつきながら歩いてみると、なんと馬や牛までいた。

結局、30分くらい歩いても梨売り場は見つからなかった。
朝だったからか、人にも一人も会わなかった。

道に出て、よく見てみると、「入り口」と書いた看板があって、
そこから入っていくと、間もなく「直売所」があり、なんだか拍子抜けした。

梨は確かに安くて(一個50円しなかったと思う)、
そして大きくて甘くて美味しかった。

それ以来、秋になるとちょくちょくそこへ出向き、たらふく梨を食べた。

あの直売所はまだあるのかな。
懐かしい。

コメント

  1. yna より:

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    のぎせんの梨、懐かしいー!すごく大きくてびっくりした記憶があります。 Like

  2. ton2_net より:

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    >ゆーな
    でかかったよね!一個でかな。食べ応えある上に安かったから、よかったなあ。まだ売ってるのかな。 Like