古民家を探そう(4) – 竹小舞をつくった

古民家整備を進めている。
ようやく地銀でローンが組めたので(古民家は建築年不詳のことが多く、担保にならないため、大手は全滅だった)、今後の流れとしては

  • 火災保険への加入(これも奥さんが苦労して手続きしてくれた)
  • 引き渡し(頭金の支払い・ローン開始)
  • リフォーム開始
  • 入居

という感じです。構想してから3年くらいかかった気がします…。

で、竹です。
庭に竹藪があるのですが、2−30年、人が住んでいなかったので、猛威を振るっているのです。

竹、いいじゃん、風流じゃん、というのが私の印象だったのですが、地下茎をどんどん伸ばして、家屋の内部にまで侵入してくるのですね。

こちらが家の内部に侵入してきた竹(土間から生えてきた)。

あとは、密集しすぎて風が通らず、地面が湿ったままになって山蛭が発生しているのですよ…これは嫌だ。ということで、家の周囲の竹を刈る・すいて、家を守る&風を通そう大作戦です。

もうひとつ、目的がありまして、それは「家の補修の材料にする」ということです。

リフォームしても基本的な柱・ハリは残し、雰囲気も受け継ぎたいので、土壁部分も残すことを計画しています。その時、必要なのが「竹小舞(たけこまい)」なのですね。竹を編んで作った、土をはりつける土台というか細い骨組みのことだそうです。

よく見ると、剥がれた壁の中に、土壁の中から竹小舞らしき部分が顔を覗かせています。

ということで、早速、まずは竹の伐採。家の周りの、特に枝が屋根にかかりそうなやつから優先して刈っていきます。ホームセンターの生木鋸でも、全然、切れますが、チェーンソーは圧倒的に効率がよいですね…。(リフォーム業者さんと、そのご友人が手伝ってくださいました。)

庭が切った竹で、すぐいっぱいに…!おそるべし。

切った竹の中で長さを綺麗なもの・長さがそろったものの枝を払って、竹小舞の材料に加工していきます。

このような道具があることを初めて知ったのですが、竹の断面に当てて、ぐいっとやると、円柱の竹が8つくらいの「細長いパーツ」になるのです!疲れるけど、うまく「ばああぁぁーーーッ」といくと、快感です。疲れるけど。

あとは、節の部分を平らにすると、「竹小舞の素材」の完成です!

めちゃめちゃ疲れましたが、「家をつくる工程」を体験するなんて、なかなかできないことなので、楽しかったです。今後の行程も楽しみです。

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