「すばらしい」では足りない。

Googleの企業理念が書かれた
というページが結構面白く、たまに読み返したりする。
 自社のウェブサイトにユーザーが留まる時間を
 できるだけ短くすることを目標にしている会社は、
 世界中でもおそらく Google だけでしょう。
  (3.遅いより早い方がいい。)
 
この部分をはじめて読んだとき、結構、へええと思った。
たしかにそうかもしれない。
そしてそれは、結局、
 Google 内部の目標や収益ではなく、ユーザーを最も重視してきました。
  (1.ユーザーに焦点を絞れば、ほかは後からついてくる。)
 Googleは検索を行う会社です。
  (2.1つのことを、とことん極めてうまくやるのが一番。)
という大原則と、きちんと分ち難く結びついているのがすごい。
読んでいて面白い、公の「企業理念」というのも珍しい気がする。
そして、考え抜かれた企業理念は、
その企業のことを語るだけに留まらず、
色んな人の心に「こんな考え方もあるんだ」と
新鮮な風を吹き込み得るんだ、と思ったのだ。

そして、最後の10番目を読んでいる時、
すでに何回目かで「ううむ」とうなってしまった。

 たとえユーザーが自分の探すものを正確に把握していなくても、

 ウェブで答えを探すこと自体はユーザーの問題ではなく Google の問題です。
 Google は、全世界のユーザーがまだ具体的にイメージしていないニーズを予測し、
 新たなスタンダードとなるサービスを作り出しています。
 ・・・
 現状に満足しないことが Google のすべての原動力となっているのです。
  (10.「すばらしい」では足りない。)
ううむ…。
すごいストイックだなと思う。
ニーズに応えるだけでなく、
「その先」にこそ、わたしたちが求めるものがある、という宣言。
あれ、あの曲、なんだっけなあ、歌詞分かんないんだけど…。
と言われても普通は困るが、Googleは、
「それを探せない事は私が至らぬからです」とここで宣言している。
実際の例として、Gmailの大容量サービスが挙げられているが、
いまでこそ当たり前だけれども、
確かに最初出た時はびっくりした。
1GBも保存できるのかよ!と大学の仲間の間でも衝撃が走っていた。
当時は、トップページで保存容量が
どんどん増えて行く様が見られて(今でもあるのかな)
「何か革新的なことがおこりつつあるぞ」
という雰囲気を増長していた。
「普通これあるでしょ」「合格点だね」の先を行く。
「予想もしてなかった」ものを用意するという宣言である。
さてここまで完全にステマ的な(最近聞かなくなったな)
ことになっているけれども、
1ユーザーとして、結構Googleファンである。
その根源は、これらに示される「思想」にあると思う。
翻って、魅力的な人にもやっぱり、
その人なりの「思想」があると思いませんか。
科学のこと、技術のこと
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