ソムリエ・佐藤陽一(プロフェッショナル – 仕事の流儀)

昨日のプロフェッショナル-仕事の流儀(NHK総合火曜22:00~)
では、ソムリエ・佐藤陽一を紹介していた。

彼は大学時代のバイト先のお好み焼き屋で、
客に喜んでもらえることにやりがいを感じ、
飲食に関わる職に就こうと決心する。
大学を中退して、ソムリエの道を歩み始めた。

何が人生の転機になるかは、わからないものだ。

数年の後、
大きな店で働けるようになった佐藤だが、
そのころから仕事に対して、ある疑問を持ち始める。

「サービスって、なんだ?」

大きな店の、大勢のソムリエの中の一人として、
ただ“人気だから”という理由だけでワインを選んでいる自分がいた。

そんな悶々とした日々に終止符を打とうと、
有名店をやめ、自分の店を開くことを決心した。

ワインはもちろん、店で出す料理の素材の産地へ自らが赴き、
自分の足で、目で、舌で確かめる。
その調査結果を、客に「自分の言葉で」表現する。

ワインがたるの中で熟成するように、
自分もいつか、熟成したサービスを提供できるようになりたい。
そのためには、毎日の積み重ねという方法しかないのです
。」
佐藤は語る。

今年5月にギリシャで行われた世界最優秀ソムリエコンクールでは、上位5位に入るものの、決勝に進める4人の中に入れなかった。

「何かが足りないから4人に残れなかった。それは、何かと考え続けるほうが、ぼくの性に合っているのかもしれない。」

問いが人を変える。
問いが人を成長させる。

佐藤の熟成への問いかけは、今日も続く。

http://www.nhk.or.jp/professional/

コメント